闇を抱える蝶と光輝く龍
でも、今まで洸龍には桐人の代になってから姫はいないって舜が言ってたし、調べでも出てなかった


普通の友達なら不安とか心配とか言わないだろうしこんな夜中に電話しないだろう


ってことは、しほって子は桐人にとってとても大切な子で族に巻き込まれたりしないようになるべく会わずに電話やメールだけのやり取りしてるとか?


それなら幹部の誰か知ってそうなのに


誰も知っている素振りはなかった


じゃあ、桐人がみんなに隠しているの?


そんなに大切な子がいるのに私を姫にするなんて


何がしたいんだ


そんな子がいるなら躊躇ってないでさっさと私を姫から下ろしてその子を守ることに専念すればいいのに


でも、その一方でこのまま姫でいたい気持ちもあった


何考えてんだ私


別に私は桐人の彼女だった訳じゃないのに


それに姫を辞めれれば夢蝶の仕事に専念できるし好都合だ


なのに…


なんでこんなにモヤモヤするんだろう?


私なんか変だ


多分尚達に告白されて頭が混乱しているんだ


きっとそうだ


私はそう思いながら部屋に戻りココアを一気に飲み干し眠りについた
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