闇を抱える蝶と光輝く龍

二人の気持ち

あれから数日すぎた後も私はしほって子の事が頭から離れなかった


はぁ…結局聞けなかったな


スキー旅行の後も何度か桐人と会ってはいたけど聞こうとすると電話とか下っ端達の報告とかで邪魔されて聞くことができなかった


スッキリしないまま冬休みは終り今日からまた学校だ


晴「ゆーちゃん!今日のお昼は僕のとなりで食べてね!」


「あ、うん。分かった」


晴は冬休みの宣言通り私にアプローチしている


尚と陸は…少し変わったけど接してはくれている


それはとてもありがたい


ただ、気になるのは


桐「………」


舜「………」


桐人と舜だ


桐人はなんか元気ない気がするし


舜はなんか言いたそうだし


あの舜が無言ってある意味怖い


舜「…あの、結衣さん」


あれこれ考えていたら舜が小さい声で私に声かけてきた


「なに?」


舜「洸龍のみんなが冬休み前となにか違う気がするのですが何かあったんですか?」


やっぱり気づくよね。晴が積極的だし、いつもなら止める尚がなぜか止めないし


陸はいつもは本を立ち読みしないのに今日は本読みながら登校してきたし、桐人はなんか分かんないけど元気ない


「桐人のことは分からないけど、晴達のことなら知ってる」


舜「…何かあったんですか?」


「空き教室に着いたら話すね」


さすがにここでは無理。学校の外だし誰かに聞かれたらヤバイからね

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