腹黒執事の極秘任務
程なくして、男は離婚した。
毎日嫌味を言われる生活に耐えられなくなったのだ。

「あの時、ドレスを師匠に見せなければ……。
自分に彼以上のセンスがあれば……!」

何度何度思ったことか。
後悔したところでもう後戻りは出来ない。

今でも小さなデザイン会社で働きながら、恐ろしいまでの出世をした後輩を恨めしく思った。

家族を失い、威厳を失い、こつこつと仕事を続けるうちに、後輩への嫉妬は増していく。
そのうちそれは恨みになった。

あいつに一泡噴かせたい。

だけど、俺はもう近づけない……。

ならばどうすれば良いか。
男は後輩の弱点をつこうと考えた。
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