魔法少女ゆめみ♡
腹部にひどい痛みが走る。
「ーーっ!!!」
じわじわと血が広がっていくのがわかる。
血はとても温かかった。
「な…んで?あ…ゆみ。」
「なんで?って!それはさっき言ったじゃーん♪」
私は歩美をきっと睨む。
「なになに!なんで怖い顔してるのー?大丈夫だから!ゆゆちゃんが死んだ後、私もすぐに行くから!…けど、たっぷり可愛がってから…だけどね。」
ダメだ。
意識が朦朧としてきた。
微かな希望を信じてみた私が馬鹿だった。
「歩美。ありがとう。」
なんで私があの時ありがとうと言ったのかは私でもよくわからない。
「じゃあね。ゆゆちゃん。」
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