花の名前

さり気なく、が大事です(シノ)




「どうも、ご無沙汰しました。」
「おう、一か月ぶりか?」
「すみません、ちょっとバタバタしてて…」
「俺は別にいいんだけどな~、女どもが寂しがってたぞ?」

 ははは…と言いながら、用意してきた手土産を取り出した。

「先週、出張で山口に行ってきたんですよ。」
 社長、これお好きだって、おっしゃってたんで…と取り出したのは、有名な日本酒だ。蔵元に直接行っても本数制限がある位、なかなか入手が難しい代物。
「えっ、おお、いいのか?」
「ええ、俺はあんまりこういうの、味わかんないんで…」

「そうなのか? これの良さがわからないなんて、もったいない。」
「はは、またご教授下さい。」
「おう、任せとけ!」

 悪いな~、という社長に営業スマイルを返した。

 うん、ほぼ”水”なんで、それ。


 日本酒では物足りない男
 篠崎遥 26才
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