きっと、君だけ。
「なら、余計に連絡先知りたいな」
「……は?」
今、この人、私の話聞いてなかったの……?
「俺が藤咲さんの中で1番になりたい」
「ちょっと言ってる意味わかんないんだけど……」
「困ってるときとか、助けて欲しいとき、とにかく誰かにすがりたくなったときに、1番真っ先に思い浮かぶのが俺だったらいいなってこと」
「な、何言って……」
「俺の連絡先教えとく」
また始まった。
突然、私の予測不可能な行動をとる尾崎くん。
そうしてあっという間に、私は君のペースに巻き込まれて行く。
「はい、これ。藤咲さん持ってて。別に必要なかったら使う必要ないし」
そう言って手渡されたメモ用紙には、彼がたった今書いた連絡先が記されていた。
意外にも達筆な字で、私は驚く。