きっと、君だけ。
東京という大都会から、転校生がやってくる。
それはこの田舎な街の学校では、密かに噂になっていた。
私の隣のクラスにその生徒はやってきたらしい。
都会慣れした格好に、それに見合うだけの容姿を持つかっこいい人がやってきたと、女の子が大騒ぎしていたのを知っている。
その程度しか知らなかったし、興味はなかった。
私には関係のないことだと思ってた。
いつものように真面目に授業を受けて、いつものように帰る前に意味もなく図書室に寄る。
まるでそれが1日の当たり前の作業のように過ごしてきた私にとって、彼が突然現れたことは異質な出来事だったんだ。