きっと、君だけ。



「藤咲さん、友達いないって言ってたからさ」



「え?」



「俺が友達になってあげたいのはやまやまなんだけど……ごめん、無理」



ど、どういうこと?


意味がわからず首を傾げれば、尾崎くんはすっと手を伸ばし、私の火照った頬に触れて、ふっと笑った。



「俺、藤咲さんのこと女の子として意識しすぎてるから、友達としてそばにいることなんてできない」



お、女の子……?


私のことを、女の子だなんて……なんか、そんなこと言われたら……。



「鳥肌たちそう」


「なんで?」


「だって、なんか、女の子って、気持ち悪い……」


「ほんとのことじゃん。超可愛い女の子。俺にとって特別な、大事でたまらない子」



だから……友達になれないって?


なんだそれ、は、こっちのセリフ。


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