気づけよ、好きってことくらい。
そして、もらった指輪を投げつけて帰って来たらしい。


「くそ、あの女……」


声が、震え始めたナナミ。


「…勘違いじゃなくて、ほんとに?」



「…だって、あいつ、あたしが現れた瞬間、あの女の手振り払って言い訳はじめたんだよ?」
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