最恐ドクターの手懐けかた II




こんな私を、少し驚いた顔をして見た桃尻先生。

また憎まれ口を叩くのかなと思ったが……

彼女は暗い顔のまま私に頭を下げ、去って行った。

そんな桃尻先生を見て、新しい診療科では楽しく過ごしてほしいと願わずにはいられなかった。

私はヒーローみたいにいじめを止めることは出来なかったし、しようともしなかった。

そんな弱い自分に腹が立った。


< 289 / 406 >

この作品をシェア

pagetop