最恐ドクターの手懐けかた II
恥ずかしながら、ここのところ毎日柊とお風呂に入っていた。
あたしの大きなお腹に口を付け、
「おーい、聞こえるかー」
と言うのが柊の日課だった。
こんな柊には色々と迷惑をかけたと思っている。
ワールドカップ予選で忙しい時期に入院をしたり、その後も長期入院を繰り返したり。
結局、最後の最後まで安定しなかった私の妊娠生活だが、とうとう生産期の37週を迎えた。
そして、なんと胎盤も上がり、通常通りの出産が出来ると言うのだ。