最恐ドクターの手懐けかた II





持っていたバインダーでバシンと机を叩く。

そして、彼女を睨んで告げた。





「戸崎さんが何週か分かってるんですか?」



「ハァ!?」




桃尻先生は顔を引きつらせて私を見た。

彼女がこんな顔をするのも分かる。

手下としか思っていない私から、見下されたからだ。




「あんた何様?

戸崎さんは十週でしょ?」




イライラして答える桃尻先生に、あんたこそ何様だと聞きたい。

だって……




「ウテメリン、何週から使えるか分かってんの?」


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