最恐ドクターの手懐けかた II
言いたくない。
でも、桃尻先生しかいない。
仕事に私情は厳禁だ。
だから仕方なく、桃尻先生に告げた。
「あの……戸崎さんが……」
その瞬間、桃尻先生の顔が輝く。
このゲス医者をぶちのめしてやりたい。
「お腹痛いって……」
そんな私に、桃尻先生は聞く。
「旦那さん、来てるの?」
「いえ」
「それなら、ウテメリンあげといて」
その言葉を聞いて……私はとうとうブチ切れた。