最恐ドクターの手懐けかた II




これが決定的だった。

桃尻先生は顔を歪めて涙を流し始めたが……誰一人彼女に構う人はいなかった。

この病棟で、自分勝手で愚かな行為をしすぎたためだろう。

きっと、味方してくれるのは遠藤先生だけだろうな、心の中で嘲笑った。

だけど、遠藤先生は私の味方でいて欲しかった。

一番の理解者になって欲しかった。

漢マンなんかに理解を求めてはいけなかったんだ。

離婚、その二文字が頭をよぎった。



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