紅色に染まる
「あぁ、バレていたんですね。仕事柄、子供にバレるとは思いませんでした。」


そう言って不気味に笑う奴…こいつは…本物の殺し屋だ。


そしてもう1人…


「体がなまってんじゃね?」


「うるさいですよ、カイル。」


軽い口調で笑うカイル、そして言葉を放ってカイルに銃を向けるジン。


「にしても…君には【才脳】がある様ですね。こんなにガタイのいい男性を子供が殺れるなんて…」


気色悪い笑みを浮かべて話すジンはこちらに手を出す。


「どうですか?僕達の仲間になりませんか?そうすれば…貴方は何も不自由しませんよ?」


…これは俺の過去。


この日から後悔していた。


【僕】から【俺】に変わった日だった。


この手を取って俺は不自由ない生活ができた。


…けど


その手を払い除け俺はナイフを向ける。


「悪いけどてめぇらの仲間になる気なんてねーよ。」


そう言い放つ。


その瞬間世界が歪み、白い泡になる。


周りは白い泡で弾けていく


これで…戻れんのか。
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