紅色に染まる
「あーあ…もう動けねぇよなァ?」


あいつの血が床に広がって床が紅く染まっていく。


「ハハハッ!動けるはずないよなぁ!心臓にぶっ刺したからな!」


そういって俺はあいつの顔面を蹴り飛ばす。


下の階には母さんもいるんだよな…!


そいつも…コロシテやるよ!


いや…下の階に行く必要はねぇか。


だって殺されに来てくれたしなァ?


あいつの悲鳴を聞いて来たんだろうな。


まぁそんなのどうでもいい。


「死ね…!」


そういって胸の中心に容赦なく突き刺す。


俺は何度も突き刺した。


赤黒くなっている服は鮮やかな紅に染まっていく。


俺は笑った。


そうだ!こいつらを殺した時はこんなだったなぁ!


見ただけで死んでるってわかるくらいまで血で染めてやってさぁ!


…あぁ…血を洗い流さねぇと。


でもその前に…


「誰、そこにいるやつ。」


後ろに居た人影に目を向ける。
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