僕と、野獣系の彼女
信じられないかも知れないけど、小さい頃は、すごく無口で、控えめな女の子だった
そして、すごく泣き虫だった
粗野でいじめっ子タイプの男の子たちに、人形をとられたり、こづかれたりして、いつも泣かされていた
助け役は、いつも僕だった
僕も当然、ケンカは強い方じゃなかったけど、それでも殴られ、血を流しながら、彼女をかばい、助けていた
「お兄ちゃん…ありがとう…」
血まみれになり、荒い息をたて続ける僕に、リンはいつも、消え入りそうな声で礼を言っていた
もちろん、同い年だから、「お兄ちゃん」じゃないんだけど…
一人っ子の彼女にとっては、僕は頼りがいのある兄に見えたのだろう
そして、すごく泣き虫だった
粗野でいじめっ子タイプの男の子たちに、人形をとられたり、こづかれたりして、いつも泣かされていた
助け役は、いつも僕だった
僕も当然、ケンカは強い方じゃなかったけど、それでも殴られ、血を流しながら、彼女をかばい、助けていた
「お兄ちゃん…ありがとう…」
血まみれになり、荒い息をたて続ける僕に、リンはいつも、消え入りそうな声で礼を言っていた
もちろん、同い年だから、「お兄ちゃん」じゃないんだけど…
一人っ子の彼女にとっては、僕は頼りがいのある兄に見えたのだろう