僕と、野獣系の彼女
いきなり僕の方に向き直って

カッと両眼を見開いて

「ア...ツヤ...」

うわずった声で

「うん?」

不吉な知らせの前兆か

僕は、ちょっと身震いする

「アタシ、さあ...」

「うん、どうした?」

「...ちゃった」

いつもハキハキとうるさいくらいに大声で喋るリンが

それこそ、蚊の鳴くような声で

何?何されちゃった?

ま、まさか、誰かに、誰かに?

危ないこと、されちゃった?

はやる気持ちを抑えて、押さえつけて

うわずった声で、聞いてみた

「え?なんて」

「だか、らあ、アタシ、ね」

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