僕と、野獣系の彼女
第2章
5月の、少しまだ涼しい風が、僕の頬をそよそよと撫でる

本土と人工島を結ぶ、赤い巨大な橋の下の、広い公園

遠くに見える山並みが、鮮やかな緑に色づき、灰色の街を飲み込もうとばかりに迫っている

「青葉の季節」というのか、眼に痛いばかりの瑞々しい緑

灰色の街は狭苦しいばかりに細長く、やがて群青色の海に繋がっている

僕はその公園…人工島の端っこのだだっ広い公園から、緑色~灰色~群青色のコントラストを眺めていた
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