僕と、野獣系の彼女
…信じられない。

なんだ、こいつの変な自信は

リンの、危機管理の欠如は?

「あいつら、高校生のくせに、タバコ吸って…

アタシが、ちょっと注意してやったんだよ」

うんうん、それで?

「言うこと聞かなかったら、ボコボコしてやって、思い知らせてやって…」

もう全身で、ジェスチャーまで交えて

「もし反撃してきたら、もうそれは…

うん、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ…」

「バカっ!」

僕は思わず、怒鳴り付ける

リンは「ヒャッ!」と小さく叫んで、黙り混む

『信じられない』って言うような表情で、僕を見つめる

「この、バカっ!
身の程知らずなんだよ、お前は」

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