僕と、野獣系の彼女
無言…リンは、黙って僕を見ている

真剣な顔で

何とか言えよ、こいつ

「どっかに連れて行かれたらどうするんだよ?」

リン…心配なんだよ、お前のことが

だから、無茶なことは…

「あっはははははー!」

無言で僕を見ていたリン、また、弾かれたように笑い始める

何だ、こいつ、

人の話を、聞いているのか?

「な、何言ってんの、アツヤ
あんなヤンキーの一人や二人…」

はあ?

「あんな連中、あ、あんな連中…

アタシにかかれば…」

アタシにかかれば?

「あんな連中、ボコボコにしてやったのにさ!」

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