愛されすぎて・・・
悪いことしたの、わかってねぇのかよ・・・
「謝りにいけよ。明日」
「なんで?」
「人を殴ったり暴力したくせにその態度かよ。」
今までにないほど、俺は怒った。
殴るとか蹴るとかは、謝って簡単に許される行為じゃね。
先生に言えば、謹慎とかだけとか軽いもので済む。
だけど、警察にいえば、捕まる。
「結菜を殴るんだったら、俺を殴れよ!俺は涼真に取られたくなくて必死で・・・だから、強引に結菜と手を繋いで帰ったんだ」
なんでそこまでして、俺を好きなのかわからない。
「俺のせいだろ?結菜は関係ねー。だから謝りにいけよ」
「・・・わかったよ」
「じゃーな。俺、返るわ」
屋上から室内に繋がる扉を開けると、結菜がいた。
俺は驚いた・・・。
目に涙を溜めながら俺の方を見つめてくる結菜が可愛いと思った。