愛されすぎて･･･

「いつも、うるさいほど、私に話しかけてくれてたから、急になくなったら、寂しく感じて･･･」


やっぱり結菜が隣にいねーとダメみたいだな、俺は･･･


「結菜」


「･･･ん？」


「俺のこと好きになってよ！」


久しぶりにこんなことを言ってみた。


「んー？･･･やだ」


やっぱ、いつも通り振られた。


さっきまで、嘘のような言葉を聞いて嬉しかったけど、今は悲しい。


でも、好き。


俺は結菜がそれでも好き。


「涼真が好きだから！」


変わんねーのかよ、涼真への気持ちは･･･


俺が喋ってなかった、あの空白の時間は全部涼真に取られてんだもんな。


そう思うといつの間にか、結菜をぎゅっと抱きしめていた。

余計に好きになるに決まってるよな。


「でも、突き放さないんだ」


「うん･･･全然嫌いじゃないから。真司にギュッてされるの」


なんでこいつはこんなにも可愛いんだよ。