愛されすぎて・・・





今日の俺・・・変だ。



お昼の時間になって、涼真が教室から出ていって、そのあと、結菜ちゃんが立ち上がってどこかへ行こうとしたのを止めた。



急に不安になったんだ・・・



結菜ちゃんが涼真のところへ行ってしまうんじゃないかって・・・



「なに?」



今は、この結菜ちゃんの冷たさが痛い。



「どこ行くの?」



「えっ?茜のところなんだけど・・・」



少し安心して、掴んでいた結菜ちゃんの手を離した。




はぁ・・・いつもの俺じゃねーな。




なに焦ってんだろ。



でも、いつか・・・いつか結菜ちゃんが涼真のものになってしまうかもしれない。




そう思えば思うほどむしゃくしゃする。



・・・諦めるしかねぇのかよ。



俺は涼真に勝てる気がしねぇな。




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