浮気の定理-Answer-
清水の場合②



「和也……たまにはそのまま……来て?」



いつもは考えられないほど、今日のありさは積極的だった。


自分から俺を求め、しかもそのまま俺を自分の手で導こうとしてる。


こんなことは初めてだった。


俺とありさは相性がいいのか妊娠しやすい。


二人の娘も一発で出来てしまったのだから、慎重になるのは当然だ。


以前よりも仕事の量は増えたのに、給料は下がっている状況で、これ以上子供は無理だと二人で決めたルール。


だからある時期から避妊を欠かしたことはなかった。


俺だって生でしたい気持ちはやまやまだったけど、ありさの体を気遣ってきちんとそれを守ってた。


それなのに……


障害物のないそこにありさの細くて冷たい指が触れて、俺の理性はどこかへ飛んでいく。


いつもとは違う感覚に体がブルッと震えた。


もう十分に潤ったありさの中に、ゆっくりと自身を埋めてく。


夢中だった。


だからこのときは気付かなかったんだ。


ありさを失いかけてるんだってことに……

< 190 / 350 >

この作品をシェア

pagetop