突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
第3話・このドキドキを返してよ~!
翔くんが高熱で倒れてしまい、私は後から戻って来た2人に助けを求めて今に至る。


というわけなんだけど...


ほんと広いなぁ...ちょっとした豪邸だよ。


みんなで翔くんを運び込んだのは、事務所の4階にある部屋のリビング。何とここに3人で同居しているらしい。


みんな事務所に所属しているという理由で家賃はタダなんだとか。ほんと、羨ましい。


「まさか熱出たままライブに出演するなんて。バカだね~」


「...うるせえ」


翔くんは陽希くんにムッとして言い返す。だけど余程しんどいのかかなりおとなしい。



っていうか...だったらあのハグは何だったんだろう。



「...あのさ、翔くん」


「ん?」


翔くんは朦朧として目が死んでいる。耳元に顔を近づけるとコソッと耳打ちした。


「私を抱き締めた事、覚えて...る?」
< 42 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop