スコール
上辺が飛び交っているこの空間が大嫌いだった。

気持ち悪い…
あたしの実家と一緒じゃん。

窓の外で桜が散っているのを
頬杖をついて眺めた。

少し遅めに家を出ても朝礼が始まるまで
自己紹介だの 出身中学だの
グループに所属するためのアピール大会とうわべ合戦。

あたしはそんな光景を
外側から眺めててうんざりしていた。

そんな中、朝礼が始まってから教室に入ってきたのがリコだった。
みんなの視線が彼女に集中する。
なのにリコは堂々と自分の席についた。

女の子がグループ作りに出遅れたら高校生活は終了なのに よくやるよって思った。
けど、リコはあたしと同じ人種だったみたいで群れることはしなかった。


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