スコール
今日も真っ暗闇の中
洗濯物を干しながら 夜空を見上げる
この辺は街灯が少ないし 背の高いマンションもないから 星がよく見える。

あたしの家…ベランダの特権。
星は昔から好きだった
なんにも興味がなかったけど
星だけはあたしの唯一の興味を示したもの。

この洗濯機の中の現実に
嫌気がしても ドラム缶の底から見上げる空は
いつだって澄んでいて 輝いている。


早く あたしも此処からいなくなれる日が
来たのなら
あの場所に行きたい 青空じゃなく
夜空の一部となって その暗さに溶け込みたい。

ベッドに潜り
いつも 考える
何故 こんなにあたしは生きるのが下手なんだろう。
あたしには 学校という社会が生きづらくてならない。

いじめられているわけじゃなく
ましてや、誰かをいじめているわけでもない。

平凡な日々。

なのに、この生きづらさ 呼吸のしづらさ はなんなのか。

まだ、わからないだけのか
これからも わからないままなのか

そして 目を瞑る。
明日なんてこなければいい。なんて思いながら。
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