アラシとナギのパンケーキ
姫君が砂漠の女王になったという知らせが届いたのは、それからすぐのことでした。


そうそう、ラクダたちはどんなお礼をしたと思います?
姫君が文句を言いながら撒き散らしていた砂は、金の粒だったのです。
アラシたちはその砂金で、たくさんの食材を買うことができました。


ザラメをいつもより多めに仕入れたのはナギでした。
素直じゃない姫君ともっと話をしてみたいと思ったのです。だって、彼女が帰ったあと、しばらくさびしかったんですから。


噂では、砂漠の女王はラクダに乗ってパンケーキを食べにお忍びで来るようになったそうです。


今日もまた、アラシとナギはエプロンをつけて忙しそうにしています。
トントンと何かを切る音がしますね。お湯がぼこぼこ沸き、油がジュワッと弾けています。
ほうら、二匹の笑い声とともに、なんだかいい匂いが流れてきました。


次はどんなお客さんなんでしょうね。
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