不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

ヤツの口づけに飲み込まれて、力が入らず弱々しい状態の私は、それでもなお意思を持って抵抗し続けた。



ヤツの身体を思いっきり押しやって、腕の力が少し緩んだその隙にそこから抜け出すと“開”のボタンを叩いた。



閉じた状態で微動だにしていなかったエレベーターはすぐさま開き、そのままエレベーターから慌ただしく駆けだす。



一度も後ろを振り返らずに――。


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