不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜
「どう思う?俺の彼女なんだけど」
(どう思うって……)
「普通に、可愛いんじゃね?」
「なに、その疑問形」
(俺に、これ以上どうしろと……)
「じゃあ、あれは?」
柿原の指差す先に、中庭を掃除する藤宮の姿があった。
「……ッ……」
その後ろ姿だけで、藤宮とわかる。
今まで感じたことがない胸の痛みを。
もう一度、あの唇から俺の名前を呼んでほしいと思うこの感情は――。
「それが、好きってことだろ」
開けた窓から吹く心地よい秋風に前髪が揺れる俺の心に、柿原のその言葉がピッタリとハマった。