Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
そして、彼の視線は私に移った。
「...アンタ、一体何したんだ?」
「...は?」
「最後の記録。
姫の本田咲誇がチームを裏切った、ってあるけど、これってアンタの事だよな?」
──『裏切り者』
また蘇る、彼の声。
それを慌てて頭の中からかき消した。
そうか...
最後に記録がつけられたのは、私が追い出された日だったんだ。
あの日を境に、更新しなくなったんだ...。
「私が、裏切った...かぁ」
乾いた笑いが、私の口から漏れた。
私は、仲間を裏切った最低な女。
その事実はきっと、桜蘭日誌の中で永遠に生き続ける。
ずっと消えない、裏切りの証として。
彼ら5人は、私を静かに見ていた。
知られてしまったからといって、別に今更弁解する気もない。
私は〝卑怯な裏切り者〟。
そういう事実があるなら、もう、それでいい。
好きなように思えばいい。
私は、〝彼ら〟に復讐することしか考えていないから。