Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
「てか、私に暴露しちゃっていいの?」
「お前は俺に興味が無さそうだし、俺に何の恨みも無いだろうし、広めたらただじゃおかねぇよって釘刺しとけば大丈夫だろ」
「言われなくても広めないよ」
私は無益なことはしないから。
それにそんなこと言いふらしても、向こうの権力でもみ消されて終わり。
そんな無意味なことしてる暇はない。
...さっそくだけど、お風呂借りようかな。
さっき蓮央が指さした方に歩いていくと、綺麗なバスルームがあった。
広いなぁ...。
ありえないくらい広い。
ミルク色のお湯の上にはバラの花びらが散りばめられていて、ここは本当に男の一人暮らしの部屋なのかと疑うほどの美しさ。
ヨーロッパの王宮のお風呂みたい。
すごい女々しい趣味してるなぁ...。
「言っとくけど、それ、俺はやってねぇから」
いつの間にか後ろに立っていたらしい蓮央。
ちょっと不機嫌そうな顔をしているのが、なんだか面白い。
「高層階購入者だけのオプション。
決まった時間になると自動的にそういうふうにセットされる仕組みなんだよ」
「...アンタも毎日これに入ってるの?」
「なわけあるか。一旦全部抜いて、自分でやり直してる」
「もったいないね」
「今日からはお前が使うから、これも無駄じゃなくなるな」
...それはまるで、私がずっとここにいていいと言っているかのように聞こえた。
本当に些細だけど、私がここにいることの意味をくれたような...。
そんな気がして。
なんとも言えない気持ちになった。
「じゃーな。ゆっくり入れ」
リビングのほうに歩いていく蓮央。
その背中を見つめる私の胸がなんとなく熱くなったのは...きっとお風呂の熱気のせいだ。