南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )
「遅くなった、悪い」
「ううん、全然 平気だよ!はい、これ!お弁当」
「ん、サンキュ」
私の差し出したお弁当箱をすんなり受け取った瀬那に嬉しくて笑みがこぼれる。ふふふ……喜んでくれてるかな?
愛妻弁当……♡♡
隠し味は私からの溢れんばかりの愛!
なんちゃって。へへ。
「あ!南先生じゃーん!おっつー!」
そんな私と瀬那の空間を切り裂いて、さっきの男子生徒たちがゆるーい挨拶を瀬那に繰り出した。
「おう」
それに対する瀬那もまた、緩い。
「この子知り合いっすか?先生の妹?めっちゃ童顔!!」
「俺すげぇタイプ!」
「ね、名前!なんつーの?」
久しぶりに高校生に囲まれて、その若いパワーに圧倒されてしまう私。
いや、妹じゃないし!!婚約者だもん!!
童顔とか褒められてる気がしないし!!
名前は……
「あ、えっと」
「あんまコイツからかって遊ぶなよ」
一応 名前だけでも……と口を開いた私をチラッと見た瀬那は、口角だけクイッと上げて私にだけ分かるように笑うと、生徒たちにそれだけ告げた。