Secret answer ~キミノトリコ~
◇◇◇
「…ちょっと待った」
「いったんストップ」
一通りの近況を話し終えたところで、茜と夕が同時にビールジョッキを手に取りぐいっと傾けた。
予定というのはふとした瞬間に突然合うもので。
…合わせようとすればするほどなかなか合わなかったのに不思議なものだ。
3人のグループラインに前触れもなく送られてきた、夕からの1枚の写真。
そこには見慣れた近所の居酒屋のコースターの上に置かれた1人分のビールジョッキと1人分のお刺身が映っていて…その写真に既読の文字が付いた約30分後、私たち3人は店のカウンター席に顔を揃えていた。
「つまり茉優は今はフリーで…あの家で今1人で住んでるってこと、だよね?」
「うん。そう」
「それで今は新キャラと連絡を取り合っていると」
「うん。そうそう」
彼女たちとシェアを解消してからの出来事をかいつまんで話したその内容を、確認するように復唱する茜の言葉に相槌を打つ。
「あ、ありがとうございます」
その間にも夕がさりげなく頼んでくれたおかわりのビールがテーブルに届き、店員さんからそれを受け取った。
あーやっぱ友達と飲むビールは美味しいな…
そんな幸せを感じながらクセになる炭酸を喉に流し込んだところで、来たばかりのそれを半分以上一気に飲み干した茜がトンっと軽くなったグラスをテーブルに置いた。
「…ちょっと待った」
「いったんストップ」
一通りの近況を話し終えたところで、茜と夕が同時にビールジョッキを手に取りぐいっと傾けた。
予定というのはふとした瞬間に突然合うもので。
…合わせようとすればするほどなかなか合わなかったのに不思議なものだ。
3人のグループラインに前触れもなく送られてきた、夕からの1枚の写真。
そこには見慣れた近所の居酒屋のコースターの上に置かれた1人分のビールジョッキと1人分のお刺身が映っていて…その写真に既読の文字が付いた約30分後、私たち3人は店のカウンター席に顔を揃えていた。
「つまり茉優は今はフリーで…あの家で今1人で住んでるってこと、だよね?」
「うん。そう」
「それで今は新キャラと連絡を取り合っていると」
「うん。そうそう」
彼女たちとシェアを解消してからの出来事をかいつまんで話したその内容を、確認するように復唱する茜の言葉に相槌を打つ。
「あ、ありがとうございます」
その間にも夕がさりげなく頼んでくれたおかわりのビールがテーブルに届き、店員さんからそれを受け取った。
あーやっぱ友達と飲むビールは美味しいな…
そんな幸せを感じながらクセになる炭酸を喉に流し込んだところで、来たばかりのそれを半分以上一気に飲み干した茜がトンっと軽くなったグラスをテーブルに置いた。