偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎

「……なんで、そないに、あたしと結婚したいのん?」

どうやら、避けては通れない道みたいなので、稍は腹をくくることにした。

「人聞きの悪いことぬかすな。本気でおまえと結婚したいわけやない。おれはだれとも結婚なんかしとうない……せやから『偽装結婚』や」

青山は眉間にシワを寄せ、気色ばんだ。

「……麻琴さんは?つき合ってんねやろ?」

稍は思い切って訊いてみた。

「偽装」とはいえ、プロポーズされたのだ。
訊いてみる「権利」くらいあるだろう。

「おまえ……知っとったんか?」

青山の目が少しだけ見開く。

……やっぱし、つき合ってたんや。

「せやったら、麻琴さんに『偽装結婚』してもろたら?」

稍は親切心で「アドバイス」した。

「……アホか。おまえと結婚するから『復讐』になるんや。もし、おれがおまえ以外の女と結婚したら、『あいつら』を普通に喜ばすだけやないか」

青山は、はぁーっと深いため息を吐いて、前髪をくしゃっとかき上げる。


「それに……麻琴とはそんな仲やない」

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