偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
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毎日通っていた学校が「避難所」となった。
普段使っている教室が、地震で家を失った人たちの「仮の住処(すみか)」となったのだ。当然、学校はしばらく休みだ。

稍も智史も「被災者」と呼ばれる存在になった。

避難所では、昨日まで目を離すとゲームばかりしていて、親から叱られてばかりの子ですら、がらりと変わった。「お手伝い」をする「いい子」になった。

小学生ができることは限られていたが、「救援物資」のおにぎりとかパンとかをお年寄りの人に持って行ってあげたり、トイレで流す水をペットボトルに入れて運んだりした。

子どもが持つ「哀しい順応性」だ。
どんな過酷な極限状態の中でも生きていくための「知恵」であり「本能」である。

戦時中など「有事」の際に見られるもので、自分の「感情」はひとまず置き去りにして、「その場にいてもいい人間」になろうとするため、やたらと「従順」になるのだ。

その「反動」は「平時」に戻ったときにやってくるのだが。

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