偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
ペットボトルのミネラルウォーターを少しずつ飲ませていると、だんだんと稍の症状が鎮まってきた。
「……稍、大丈夫か?」
稍はこくっ、と肯いた。
智史の腕の中でぐったりと身を預けている。
「これからはちゃんとおまえに言うからな。
……おれたちは『偽装結婚』なんかやのうて、もう正式な『夫婦』なんやぞ」
稍は智史を見上げて、弱々しいながらも微笑んだ。
その健気に見える稍の笑顔に、ぐっ、ときた智史は、眩しそうに目を細める。