偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
今すぐ駆け寄って、話しかけたいのに。
その背筋をピンと伸ばした凛とした雰囲気が、
そうさせるのを許さない。
見渡せば、周囲の男たちがちらちらと、彼女の様子を伺っている。
だが、やはり彼女の持つ孤高の「オーラ」に気圧されて、声をかけられないでいるみたいだ。
ヤツらに先を越されてたまるか、と山口は思わずにいられなかった。
そして、意を決して、いざ、声をかけに行こうと思った矢先、
……げっ、先を越されてしまった。