偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
バレリーナのように華奢で小柄な体型をした女が、彼女に声をかけていた。
思いがけず、偶然会ったみたいで彼女はびっくりしていた。
女の方はふんわりとアップにした髪に、パフスリーブの部分がシースルーのトップでボトムが膝丈のペプラムスカートになった、サーモンピンクのカクテルドレスを着ていた。
彼女と話しているうちに、女の少し近寄りがたく感じられた整った顔がほころんで、人懐っこい笑顔があらわれた。
……「類友」だな。どっちもいいオンナだ。
美しい二人が楽しそうに話す姿に、周りの二人連れの男たちがそわそわしだした。
話しかけるタイミングを計っているのは見え見えだ。
山口も周囲を見渡した。こんなときに限って、同期も後輩も姿が見えない。
……なんで、青山さんしかいねえんだよっ!
山口は心の中で、全身全霊で叫んだ。
知った顔は、少し離れたところにいる青山くらいだった。
……青山さんに「あそこにすんげぇ美人の二人がいるから、一緒に声かけに行きましょうよ」なんて、言えやしねえよっ!どんな罰ゲームだよっ⁉︎
そのとき、二人の男が彼女たちに近づいて行くのが見えた。