君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


「ばーか」

逢の頭に軽くチョップして、それから髪を撫でる。

そんなことを、俺に言っても何もならないよ。


「いてっ、何で?」

なぜバカだと言われたのかわかっていないような彼女に笑ってしまった。

「えぇ??」

今日はすごく暑くて、黙っているだけでも汗をかいてしまうほど。

逢の汗で張り付いた髪をそっと耳にかけてやると、彼女の頬が赤くなっていた。

「髪、暑くねぇの?…結ぼうか?」

彼女の腕に付けてある髪ゴムを取って結ぼうと正面から髪をまとめる。

…あ、やば。

この体制、抱きしめてるみてぇ……

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