君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


俺の真似をしてしゃがみ、墓にさしてある花を見つめてにこにこと微笑む息子の頭を優しく撫でると、「へへ」と嬉しそうに肩をあげる。




なぁ、逢。



幸はさ、真っ直ぐまっすぐ育ってくれたんだ。



俺に恥ずかしげもなく大好きなんて言って笑うんだよ。


逆にこっちが恥ずかしいっての。



『なーくんも私に負けず劣らず照れ屋だもんね』



なんていたずらに笑う彼女が、容易に想像出来る。




今でも、愛しくて仕方ない。



逢いたいと、心から想う。




でも、まだしばらくは、逢えないかな。



気長に待ってて、俺たちを見守ってくれるなら、嬉しい。



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