君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
俺もあの人に背を向けて、足を動かす。
握りしめた青色の手紙。
“雨宮 那知くんへ”
封筒の真ん中に、小さくそれでもはっきりと、君の字があった。
開くのが、とても怖くて。
それでも、もうあの子を辿れるものは、これしかないのだ。
逢の鞄に入っていたこれには、何が書いてあるんだろう。
家に帰って、自分の部屋に入る。
寒さにかじかんだ手で手紙を開けた。