君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「おっーす!那知〜!」
騒がしく抱きついてきたのは、やっぱり理久だった。
「え、その可愛い子誰?彼女?もう?さすがかよ」
「うるさい」
マシンガンのように質問攻めにするそいつの頭を小突いて席に着いた。
斜め後ろの席の彼女を見ると、微笑んで言う。
「席も近いなんて、ほんとすごい偶然だね」
「…ん、だな」
ごめんな、逢。
偶然、ではないんだ。
俺、これから起こること、全部知ってるんだ。