誠の華−ユウガオ−



それを尋ねると、新八さんはくしゃりと顔を歪めた。


「あいつは…俺のせいで……」


「引けーーー!!!退けーーーー!!!」


新八さんの言葉を遮るように響き渡った退却命令。


「一先ず退却だ。これ以上仲間を死なせるわけにはいかねえ。話はそれからだ」


嫌だ、説明してくれるまでここを動かない。


そうやって駄々をこねたいところだが今は私が一番組の組長だ。


隊士達の命を預かっているのは私。


自分に言い聞かせると新八さんの言葉に頷き、私も退却命令を出した。


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