今宵は遣らずの雨

◇最終話◇


浅野 宮内少輔(くないしょうゆう)は、安芸広島新田(しんでん)藩主に就くにあたり、公方(くぼう)様に謁見する運びとなったため、江戸へと出立(しゅったつ)することとなった。

それに伴い、江戸の青山に居を構えることと相成(あいな)った。

御公儀(江戸幕府)のお定めにより、安芸広島新田藩の藩主および正室と嫡子は生涯、江戸詰めとなる。

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