婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
もし私が彼女の立場だったら、ここまで思い切って彼に告白出来ただろうか?

婚約者がいるという時点で、告白は諦めているかもしれない。

恋のライバルなのに”佐藤さんてすごい”と思った。

玲人君はどう答えるの?

もう聞くのが怖くて心臓が壊れそう!

「栗田さんはただの婚約者じゃない。俺にとっては唯一無二の存在なんだ。例え婚約者ではなくても、俺は彼女を選ぶよ」

玲人君は曇りのない目で彼女に告げる。

「……そうですか」

気落ちした佐藤さんは、玲人君の腕からダラリと手を離した。

「もっと自分を見てくれる人を好きになったら?」

玲人君は、穏やかな声で佐藤さんに告げる。

彼の返答を聞いて胸が熱くなった。

「愛されてるね。それに、佐藤さんが瑠璃ちゃんのこと恨まないように気遣ってるし。ホント、カッコイイ奴」

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