婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
「へえ、アップしてるの久々に見た。そっちも似合う」

「そお?じゃあ、会社でもたまにはアップにしようかな?」

嬉しくて髪に触れながら微笑めば、彼が水着を手にこちらにやって来て、私の耳元で囁いた。

「うなじにキスマークはつけられなくなるけどね」

彼のセリフにボッと火がついたように顔が熱くなる。

言った本人は、フッと微笑してバスルームに消えた。

「あ〜、不意にあんなこと言うんだもん。心臓持たないよ」

火照った頰を押さえながらテラスに出て、プールの水にちょっと手をつけた。

「温かい」

五月だけど、さすが南国。

まず軽く準備体操をして身体をほぐす。

パーカーを脱ぎ、プールに入ろうとしたら、ひざ丈のフィットネス水着に着替えた玲人君に止められた。
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