婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
日差しが強いから、ウォータープルーフのファンデは厚めに塗った。

バスルームを出ると、私の姿を見て玲人君がクスッと微笑む。

「髪の毛ふたつに結んでると、中学生みたいだね」

「え〜、嘘。ファンデーションとかちゃんとつけてるのに?」

ショックを受けた私は、頰を両手で押さえた。

高校生とはよく言われるけど、中学生って……。

「化粧とか関係なく、もう顔の印象が中学生。いいんじゃない?若く見えて」

全然フォローになってない。

「それは若く見え過ぎだよ」

玲人君に突っ込むも、彼は私の言葉をスルーした。

「じゃあ、こっち来て。日焼け止め塗るから」

玲人君に呼ばれ、ソファの上に寝そべる。

「水着の上からラッシュガード着れば大丈夫じゃない?」

「瑠璃は今まで日焼けとは無縁の生活してたから、塗った方がいい」
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