婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
うわー、私のことは許してくれたけど、まだ相当拓海さんのこと怒ってる。

バイ菌扱いだもん。

「拓海さんには服の上から肩触られただけだよ」

玲人君を安心させようとするが、彼はそのままバスルームに運び、私を下ろした。

「それでも気になるんだよ。それに、今度は俺が瑠璃への愛を証明しないとね」

悪魔な顔で宣言すると、玲人君は狼狽える私に迫る。

いけない!

この目、朝までコースだ。

宮古島で散々学習した。

絶対私の身体が持たない。

「あの大丈夫。充分愛は伝わってるから」

苦笑いしながら断るも、彼は納得せず、私を捕まえた。

「伝わってたら、あんな馬鹿な真似はしないよ」

チクリと毒を吐くと、彼は私の服を次々と脱がして、私の身体に口付ける。

それは始まりにすぎなくて……。

彼の愛の証明は、私の予想通り明け方まで続いた。
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